いろんな物件
不動産に掘り出し物は無い!とよく言われますがその通りです。土地でも戸建てでもマンションでも売りに出ている不動産には必ず「売り主」が居ます。売り主は理由もなく相場よりも格安で売ることはありません。理由は損をしたくないからです。自分が売り主という立場で考えた時も同じです。また、不動産には「安い」には何らかの価格が安い理由があります。例え売り主がお金に困ってその物件を売り急いでいたとしてもエンドユーザーである一般の買主にそのような物件が廻って来る可能性は低いです。ではどうすれば掘り出し物に巡り合えるのか?
売れ残り物件が掘り出し物?
新築戸建に絞ったうえである程度件数を重ねて色んな物件を見ていくうちに、明らかに相場よりも高いと感じる値段の新築物件に出会う事があると思います。
竣工時期やいつから販売しているのかを売り主に確認し、販売開始から半年以上が経過していれば長期在庫になっている可能性があります。一度案内してもらい、金額以外何も問題ない!となれば、その物件は狙い目です。おそらく価格が高いだけで売れておらず、売り主はそろそろ売りたいという気持ちが強くなっており、値段交渉の余地がある可能性が高いです。
こだわりの強い間取りや駅や学校の距離など他の人のニーズには合わない部分があったとしても、自分たちが妥協できればあとは価格だけです。いかに不動産屋と値引き交渉し、自分たちの考えている価格にしてもらうかだけです。新築の値引き交渉を参考に臨んでください。
家探しの考え方を変える
日本国内で家探しをする人の9割近くが新築を購入しています。中古住宅の流通割合が少ない理由は様々ありますが一番は、不動産屋が中古の販売に消極的な点です。
宅地建物取引業法では不動産会社が受け取ることのできる仲介手数料には上限額が決められており、新築よりも物件価格が安い中古物件を取り扱っても仲介手数料が安いからです。手数料が安い割に集客から案内、契約から引き渡しまでの仕事の手間と内容は新築と変わりはなく、手数料で稼ぐ仲介業者にとってはあまり進んで取り扱いたくないのが現状です。では買う側のこの目線を変え、中古にも目を向ければ今まで考えていなかった条件で掘り出し物の物件に巡り合える可能性は格段に上がります。
実はここ数年着実に中古市場は拡大しています。立地を優先し、中古住宅を購入する選択肢もあります。どんなに良い建物でもいずれは建て替えの時期がやってきます。それまではリフォームで妥協するという方法や立地を諦めて広さを優先的に考えるなど今までの家探しの考え方を変える事で今まで諦めていたエリアや広さを兼ね備えた意外な掘り出し物物件に巡り合える可能性が出てきます。
今では「売りたい人が直接投稿するシステム」の掲示板サイト「家いちば」もありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
掘り出し物は自分で作る
何の苦労も努力もなく、人より良い物件を人より安く買うという事はできません。値段交渉のできそうな物件を、自分たちで足を使って見つけるか、もう一度自分たちの家探しの優先順位を整理して自分たちの家探しの考え方を変えるかという事になりますが、案外家探しの目線を変えるだけで自分たちにとっては掘り出し物と思える物件に出会う事ができますよ。
今まで時間を使って見てきた自分たちの家探しの経験は無駄な時間ではなかったと思う時が必ず訪れますよ。