今が良くてもその場所の数十年後はどうなるの?
実際に家探しをしていくなかで、自分たち家族のニーズにふさわしいエリアの選定についてですが、賃貸と違ってマイホームを購入する場合、エリアの選定は数十年後も自分のニーズを満たす事のできる場所なのか、という事が一番大事です。
数十年後の事など誰もわからないという結論にもなりがちですが、今現在で想像できる範囲を予測する事は可能です。
例えば事業化されていないものを含めた都市計画決定された都市計画道路などは、購入を検討している物件は含まれていなくても、近隣にそのような道路ができると生活環境は少なからず影響を受けます。他にも公共施設や民間の工場、会社の社屋など駅が近ければマンションに変わることも考えられます。
エリア決めとは関係なさそうな事ですが、住み替える事を考えていなければ35年間はそのエリアに住み続ける事になるので購入検討段階でのエリア選定は重要なんですよ!
子供も巣立てば自分たちも年を取る
子育て世代の人の家探しなら、学校までの距離や歩道の設置された安全な道、お買い物施設や小児科病院ということに目を奪われがちですが、いずれ数十年後に子供は巣立っていきます。
その時には住宅ローンも完済し、年配になった自分たちのニーズに合った小ぶりで駅前のマンションや戸建に買い替えて引っ越すことができれば良いですが、購入時に借り入れた住宅ローンの金額が物件金額に近いほど買い替えは現実的ではなくなるので、そのへんの事を踏まえ、初めての家探しは数十年後の自分たちの生活の事も視野に入れて考えるのが妥当になります。
超高齢化社会の次の段階も考慮する
都心部からのベッドタウンで数十年前に開発された「○▼×台ニュータウン」などではよく聞く話ですが、子供が巣立ってしまった今ではニュータウン全体の高齢化が進み、大きな庭付きの一戸建てに、高齢のご夫婦が二人若しくは一人暮らしで、若い時は自慢だったお庭や家自体を維持していくことも大変なうえ、自分たちの子育て世代に購入しているため、交通手段は最寄駅までバス便で非常に不便などという話をよく聞きます。
お家探しのエリア選定や場所決めは、数十年後の生活や計画をある程度イメージしたうえで決めることをお勧めいたします。