家探しの準備

初めての家探しは家族の共通認識から

家探しの動機は何ですか?

今まで数件の分譲地やモデルハウスを見学しているが、見れば見るほど何が良くて悪いのか? がわからなくなっている人がいます。それは家探しをしていくうえで、なぜ家探しをしているのかの動機が明確になっていない上に、いくらの予算で?どこで?どんな家で?いつまでに?などの希望が家族の間で共通認識も取れていないまま、とりあえず見てみよう、動いてみよう程度で動いている可能性が高いので、最低限以下の3項目から整理することが必要です。

①【動機を明確に】なぜ家を購入したいのかを明確にする

②【予算決め】動機から住宅ローンの月々払いの希望予算を決める

【エリア決め】動機から自分たちの条件に合う希望エリアを決める

不動産営業歴20年の丸井がお家探しのポイントをお伝えします。この記事を最後まで読んで自分たちの家探しの整理をしてからもう一度チャレンジしてみてください。

不動産営業まるい君
初めて家探しをするにあたり、とても大事な事がひとつあります。 それは何かといいますと、家探しの動機を明確にして家族間の共通認識を取り進めていくのです。

事務員しのぶちゃん
何それ?

不動産営業まるい君
家探しは初めてで何もわからないし、とりあえず行ってみよう!というタイプの方の家探しは、かなり遠回りになるケースが多く、時間の無駄で終れば良いほうで、最悪の場合、今後当分のあいだ家探しから遠のく人もおられます。

事務員しのぶちゃん
うちに来るお客さん見てても家探すのって、結構大変そうやん。

①なぜ家を購入したいのかを明確にする

家を探す理由はそれぞれ色んな理由がありますが、この家探しの理由(動機)が家を探していく上で重要です。「今住んでいる場所が不便なのでもう少し利便性のある場所に住みたい!」という理由が家探しの動機なら利便性重視の家探しにしていけば良いのですが、オシャレで自分好みの設備や内装で価格も手ごろなので購入したが、もっと不便な場所だった。となれば自分たちの欲求は満たされないまま高価な買い物をすることになり、住んでから後悔してしまう事になります。

また、「子供が産まれて今の家が狭いから広いところに住みたい!」という理由が家探しの動機なのに自分たちの家探しの動機を忘れて角地で立派な家に一目ぼれして不動産営業の営業トークに乗せられて購入したが、引っ越して家具を入れてみて、気が付くと今までと変わらない広さだった。などです。

このような事は実際によくある事なので、自分たちはどういう理由で家が欲しいのかを明確にすると条件が固まってくるので、まずするべきことは家探しの動機明確にするという事です。

駅から徒歩圏内の物件で、広そうで外観もオシャレな家に見学に行っても、とんでもない価格だったり、安い価格の物件を見に行って、広さや立地が論外だったり、会社ごとに営業マンの言うことが正反対だったり、何を見て何を信じれば良いのか分からなくなり、一旦お家探しはストップになるパターンです。

不動産営業まるい君

「見てみないと何もわからないので、とりあえず見に来た・・・。」という見方はダメですね。もう少し具体性を持って見に行きましょう。

「家探しの動機」は賃貸であろうが、購入であろうが新築・中古・戸建て・マンションにかかわらず、自分たちの家探しがブレそうになった時に、正しい道へ軌道修正要してくれるひとつの羅針盤になります要はお家を見に行く前に、「どこの場所で、どこの会社から、どんな家を買うぞ!」という前に、とにかくこういう動機で「絶対家を買う!持ち家を持つ!」という強い決意を家族全員で固めて下さい。

②動機から住宅ローンの月々払いの希望予算を決める

次に決めないといけないことが「自分たちの家探しの予算」です。

事務員しのぶちゃん
家探しの場合の予算って、物件に掛かるお金とは別に引っ越し費用や家具エアコン、カーテンとかいっぱいかかりそうやもんな!

戸建を購入する場合、物件価格とは別の諸費用や追加のオプション費用などが一般的に考えられますが、大事なのは住宅ローンを使う場合の月々払いの金額です。同じ3,580万円の建売でも接道の条件や物件に対する金融機関の担保評価、住宅ローンの窓口となる不動産会社によって採用される金利優遇のパーセントに違いがあるからです。

たとえばA社の物件で3,000万円の住宅ローンを35年で組めば月々均等払いが76,885円なのに、B社の物件で同じ金額を組んでも85,738円だったという事もよくある事なのです。同じ金額の住宅ローンなのに月々8,853円、年間106,236円、35年で3,718,260円の差が出ます。これは購入する物件や金融機関の持ち込みをする不動産会社の供給実績にも関係してくるからなのです。戸建は選ぶ会社や物件によって住宅ローンの月払いに差が生じることは仕方のない事なので、総額で見るよりも自分たちの月々払える金額を明確にして、それを予算と考えるのが安全な予算決めと言えます。

③動機から自分たちの条件に合う希望エリアを決める

 

事務員しのぶちゃん
住みたいエリアは大事!「こんなはずじゃなかったのに」ってならんようによく考えんと!

最後に「住みたいエリアの選定」です。通勤距離や実家との距離から考えてエリアを絞る人は多いですが、現実的には人気のエリアは価格も高くなりますので予算内で気に入ったお家を手に入れられるかどうかは分かりません。また、家探しの段階では夫婦2人だけだったのに数年後に子供が産まれ、その時になってよく考えたら学校の距離が想像以上に遠かったり、通学路が整備されておらず歩道の無いような危険の伴う道で子供を通学させないといけない、保育園や幼稚園が少ない、など購入した時には考えていなかったことも出てきますので、自分たちの予算内で狙える物件を資料請求し、実際に足を運んで見に行くという家探しの流れがベストです。

お家はご承知の通り、非常に高価なお買い物です。見る事から始まって、気に入った物件が出てきても、同居家族以外の誰かに反対されたり、競合する相手客が出てきたり、様々な行く手を阻む障害が出てきたりします。

その時に家探しの動機や決意が弱かったり、ご家族間での温度差があれば今まで時間を掛けて積み上げてきたものが、崩れ去るばかりか、機会を逃せばなかなか次がこないのが家探しです。せっかくの一生に何度とない家探しです、家族全員が「家を買う」「引っ越す」決意を強く固め、ご家族全員参加の、楽しく間違いのないお家探しをして行くことが、結果として最高のマイホームを手に入れる近道になるからです。まずはそこから初められる事をおすすめします。